工場や倉庫、空港で荷物が木の板に載せられている光景を見る事があります。その木の板こそ、パレットです。
空港では「あの荷物はどこに行くのかな」「何時間かけて、誰の手に渡るのかな」と、パレットの旅にときめくのは私だけでしょうか。
パレットには木で作られた木製パレットがあります。新品の木製パレットだけではありません。中古の木製パレットを一旦解体して作り直した物は、再生パレットと呼ばれます。この中古の再生パレットの良い所は、なんと言っても安価な事です。その上、リサイクルはエコに繋がります。リサイクルは「古いパレットを置いていかれてしまった」と嘆く事業所さんの救世主でもあります。再生パレットを一番に推すパレットメーカーさんが多いです。
木箱状態になったパレットもあり、精密機械を梱包状態で運べます。
木製パレットだけでなく、プラスチック製やメッシュになったパレットも人気です。木製パレットと比べて、圧倒的に劣化スピードが遅いのが最大の魅力となっています。木はどうしても雨風による腐食を避けられません。その点、プラスチックやメッシュタイプは頑丈です。
もちろんプラスチック製やメッシュのパレットもリサイクル出来ます。リサイクルでしたら安価なだけでなく、用途に合わせてサイズや形状をオーダーメイド出来るのが魅力です。
これらのパレットはフォークリフトという荷物運搬専用の車両とペアで活躍します。
フォークリフトは爪と呼ばれる2本の金属棒が付いており、爪をパレットの隙間に差し込んで持ち上げたり下ろしたりして運送しているのです。
言葉で言うと簡単そうですが、慣れてないと簡単には出来ません。逆に慣れてしまうと、スイスイ出来ます。時々、高速移動のフォークリフトに出くわしますが、あれは慣れていても危険です。荷物の位置によっては視界が減ることもあります。また、爪に荷物を載せて運ぶ時と、空っぽで移動する時では運転の感覚が変わりますので要注意です。
そして一旦役目を終えた空っぽのパレット は、所定の位置に置きます。多くの事業所では使用後のパレットを置く位置が決まっており、そこに置いておくのがルールです。しかし、所定の位置に片付けず、通路に置いたままですと、通行の妨げになります。場合によっては通行人の怪我にも繋がりますので、荷下ろしや荷積みが終わっても気を抜くわけにはいきません。
また公道の近くに置いておくと、子供の遊び場と化す事もあります。かくれんぼ中のパレットにフォークリフトの爪を差し込んだら大変です。積み上げられたパレットが崩れても怪我の原因となります。部外者が触れられない位置に片付けましょう。
パレットは安全に使えば、夢を運ぶ板です。陸路を走ったり、空を飛んだりして、重い物も精密機械も、慣れた人の手にかかればスムーズに運ぶ事が出来ます。どのパレットにもドラマがあるはずです。次、パレットを見かけたら、そのパレットがどんな旅をしてきたか想像するのも楽しいと思います。
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