医学部に入学した同級生のこと

医学部卒なんて聞くとさぞや子供の頃から勉強ができ、順風満帆人生なのだろうなと思ってしまいそうですが、実際のところは皆がそういうわけでもないみたいです。

もちろん平均以上には勉強ができなければ無理でしょうが、私の女子高時代の同級生で医学部に入った子も、クラスで特別頭が良いというわけではありませんでした。

なぜその子が医師を目指していたかというと、おそらく家庭環境によるものだと思います。
父母ともお医者さんで、妹さんものちに看護師になりました。
私とその子のクラスのコースは英語科で、理数系学部の受験に合わせた教科はもちろん、3年生になると数学の授業さえありませんでした。
最初は医師を目指す人がなんで英語科にと不思議に思いましたが、本人にも色々あって高校入学後になってはっきりと医学系への進路を決めたのでしょう。

不足分の勉強を家庭教師で補ったりして頑張っていたようですが、結局2年浪人して医学部に合格することができました。
かなりお金を払って入学をしたなんて噂も聞きましたが、両親が医者で業界に通じているとなると、そういったケースも結構あるのかもしれません。

しかしその後の勉強もすごく大変だったようで、高校の同級生数人で開いた飲み会で会ったとき、すごく疲れた様子だったのを覚えています。
国家試験に合格したのかどうか、そのあたりで連絡が途絶えてしまったので結果はわかりません。

その子は性格が良く、見た目も綺麗な子だったので、医師なんて目指さずに普通の道を歩んでいた方が幸せだったような気がします。
お家の事情もあるので仕方ないのかもしれませんが、特別な学力がない子供にハードルの高い進路を無暗にすすめるのは罪だなと思ってしまいました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加