2016年09月05日 一覧

ホンダのコンセプトカーについて

ホンダのモーターショー出展のコンセプトカーは最近は市販前提のものが多いが、過去の傾向を振り返ってみた。モーターショーに出品されたスポーツカーはCR-Zが2モデル、NSXが3?モデル、S660が2モデルあり、S2000はSSMコンセプトのみで、CR-Zの2007年以外はイメージをあまり変えずに市販化まで動いた。
2003年のHSCと言うミッドシップスポーツカーはNSXの後継と言ううわさもあったが、1モデル、東京モーターショーとヨーロッパでの展示に終わり、2007年のアキュラスポーツコンセプトとも全く関係がない。

2007年のアキュラスポーツコンセプトはNSXの二代目をうわさされていたがこれも一台限り。FRだったとの話もあり、現行のNSXとの関連性は薄い。
ホンダエンブレムになったタイプの展示はされていない。

2006年にステップバスコンセプトと言うアメリカのショー(ニューヨークでもデトロイトでもない)ものに出展されたコンセプトカーはドア配置こそ独特だったものの、フロントは現在のN-BOXそのものだったのが驚かされる。アメリカのみの展示で展示意図が少し不明。

最近のシビックは大体プロトタイプが展示されている。バンパーやテールライト類以外は生産タイプと同じ。一方フィットはプロトタイプやコンセプトはモーターショーには出ていない。インサイト2代目は市販前提モデルがパリで展示されたが、それ以前の日本のモーターショーでインサイト2代目を予告するものは展示されていない。アコードはアメリカのショーでプロトタイプが展示されることが多い。2011年東京モーターショーのハイブリッドセダンAC-Xは今にして思うと、顔が現行フィット車体が現行アコードのような形をしているが、直接の生産型はなく一代限り。セダン型で形を変えて二度モーターショーに出たホンダ車はない。

ステップワゴンは初代をのぞいてコンセプトカーのスタイルで展示されたことはない。オデッセイは99年型のプロトタイプ、アメリカ仕様はコンセプトカーがあった。中国で展示されたコンセプトMと言うミニバンのコンセプトカーはオデッセイの原型かと注目されたが、先ごろ中国で発表されたエリシオンのほうが形状が近いようだ。ジェイドは2009年のスカイデッキというコンセプトモデルが原型でその後中国のコンセプトSに受け継がれ、生産型になった。変化は大きいが、窓配置などに面影がある。

CR-Vも初代型以外はほぼコンセプトモデルなどの展示はない。ヴェゼルはアメリカで最初にコンセプトカーが発表されており、日本で市販寸前モデルとして発表。

アメリカのデザイン系モーターショーで発表されたリミックスと言う小型クーペのコンセプトカーはデザインを探る目的のためか一切今後の車に反映されていない。一方、中国は比較的コンセプトカーが多くコンセプトDからのアヴァンシアなどコンセプトCのクライダーなど、市販前提のモデルが多い。
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